2019.7.19-22 ステップアップ4兎岳周回

7月19日(金)

前夜発、23時頃梨元停車場にてブルーシートを敷いて仮眠しました。最終コンビニを過ぎてしまい食糧不足3名。少し不安なまま山行決行となりました。

7月20日(土)

予定より1時間半遅く北又渡Pを出発し、一般登山者とは反対の方向に進みます。水力発電所裏から入山。横に200mで標高150m上がるという急登を2時間ほど登ります。

大きなシダや踏み跡があちこちにあったり逆に全くなかったり…尾根の高い所を目指すも、どうもトラバース気味になったり、直登してしまったり…。バリルートの先頭は精神的にかなり疲れ、途中心折れそうになりましが、結果としてとても勉強になりました。

平松山、名もなきピーク、立俣山と予定コースタイム通りに進みましたが、幕営予定時刻になった為に予定の場所より手前で幕営しました。

7月21日(日)

これまた予定の1時間半遅く幕営地を出発です。2時間で当初の幕営予定地に着きました。

しばらくすると、今回の戦場ハイマツ帯になります。

自分の背丈より高く、コースも尾根も分からず。ただ方位を確認しながら、枝を上下に掻き分けながら息を切らしながら上に進みます。足の付け根まで青丹だらけになりました。

風通しの良い箇所のがハイマツが育ちにくいとの事で、出来るだけ尾根を探しハイマツの低い箇所を進みます。ハイマツが低くなると今まで見えなかった南アルプスの稜線や遠く北アルプスを見渡せました。各自水もあり、時間が押している事もあり予定していた小兎は辞めました。

兎岳頂上に着くと今までの苦労からか、すっかり解放気分になりジャンプしたりはしゃいでしまいました。

ダメダメ。まだまだ下山が待っています。少しでも下りやすい箇所を探し、ハイマツを掴みながら一気に下ります。その後もハイマツ帯はありましたが、下山はテープもあり歩きやすかったです。

ここでも私は尾根道と軌跡の狭間で悩み、可能性のある軌跡を選んでしまいました。自分の中では葛藤もありましたが、やはり尾根を進む方が歩きやすく安全だと実感しました。

笠松山からは林道が近くにあるので林道に進みます。林道までも予定コースタイム通りに下れました。が、林道はもう廃道になっているので予想以上に何か所か崩落していました。

崩落地を1人ずつ渡る為に大きくタイムロスします。駐車場まで後2時間半の谷でかなり大きな崩落地が待ち構えていました。

タープの為に持っていた30mロープを手持ちのスリングとカラビナで確保しながら進みますが、30mでは届かない程の崩落。時間も19時になってしまったので、水を補給し落石を避けられる箇所でビバークです。

初日の食料買出しそびれがあったので食事が心配ではありましたが、食当さんが多く用意してくれていた為、この日の夜もなんとかお腹が満たされました。翌朝もしかりです。行動食、予備食は大事ですね。

7月22日(月)

携帯電波が届く箇所があったのは本当に救いでした。各自連絡を入れることが出来て安心して朝を迎えました。

ダムまで戻り渡る。幕営地の下から渡渉する。崩落地から高巻きする。腕達者さん達が色々健闘してくださった結果、幕営地の上から入り高巻きをする事になりました。

落石に気を付けながら崩落地を越え、腕達者さんは下れそうな箇所を探してくれます。30mロープ半分で懸垂出来る程しか下れません。結局3回。最後は1本で無事降りることが出来ました。メンバーが持ち合わせていた30mロープ・スリング・カラビナは本当に役に立ちました。もちろんそれを使える知識があっての事ですね。ありがたいことです。

高さ、斜度、到着地、コース読み、メンバーの力量、全てを吟味して判断するのは本当に大変だったと思います。

私にはまだまだ経験・勉強・考えることが沢山で、途中落ち込んだ気持ちもこの最終日を経験してとても前向きになりました。

こんな素晴らしい機会を与えてくださった永田さん、サポート力抜群の加とちゃ・・・山田さん。先陣切って進んでくださった窪田さん、抜群の癒しの足立さん、精神的支えの吉田さん、身体的支えの長澤さん。

林道までの非常に頼りないリーダーを皆さん支えてくださりありがとうございました。大変ご迷惑をおかけしましたが、大変楽しく充実した3日間。1日目10時間・2日目14時間・3日目6時間・合計35kmありがとうございました!

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