- 冬季鋸岳
- 南アルプス
- 令和4年2月4日~5日
- 高村、田代(元会員)
行動記録
- 2/4 … 戸台(0700) — 角兵衛沢出会TS(0900) — 角兵衛沢のコル(1530)
- 角兵衛沢のコル(0800) — 第一高点(0830) — 第二高点(1120) — 中ノ川乗越(1210) — 熊穴沢出会(1430) — 戸台(1610)
日誌
一日目
戸台駐車場で田代さんと合流し、戸台川沿いに歩く。渡渉は2回で、ストックがあると安全にクリアできる。2時間ほど歩くと角兵衛沢出会、そこから角兵衛沢を詰める。前半は雪はほとんどなし。ところどころある赤テープを探しながら歩く。中盤くらいから雪が増えてきて、雪とガレの混ざった登りとなり、想像するにた易いと思うがストレスと疲れが蓄積される。後半になってくるとガレはなくなるが、モナカ雪となる。疲れとストレスの蓄積度は変わらない。しばらくすると岩小屋下のテント場に到着する。とてもよいところと聞いていたが、もはやテントサイトと言っていいくらいの好立地… でもまだ時間あるからと、角兵衛沢のコルの手前のテント場を目指したところ、ここからの登りはキツかった。そして、テント場もキツかった(狭かった)。
二日目
翌朝、気温マイナス20度、風があってガスがある。展望はゼロ。テンションが上がらず、少し遅めの8時頃のスタートとなる。第一高点まではあっけなく到着する。ゴープロのバッテリーはそれ以上にあっけなくダメになる。それからはあまりよく覚えていない。稜線はガスで異様な雰囲気だった。ルートファインディング、懸垂下降、ラッセル、鎖場、リッジ等、あらゆる要素が含まれたルートだった。「ここで行動不能にはなりたくないなぁ~」と思いながら、二人で力を合わせて一つずつ突破していく。こういう時には、対等な関係の相棒は心強く頼りになる。中ノ川乗越に到着したのは昼頃だった。展望良く快適な稜線なら甲斐駒ヶ岳を目指すつもりであったが、そんな気は全く起きず、検討の余地なしで下山を開始する。熊穴沢の下りは問題なし。夕方ごろには戸台に戻ってこれた。