221028-30_歩きました!59.4km 37時間27分  大峰奥駈道南部縦走(↑5353m↓5907m)

山行名 221028-30 大峰奥駆道南部縦走 山行

山域  大峰山脈

期間  R4年10月28日~30日(前日発)

参加人数 3名 (CL I泉  配車 N田  記録 K藤あ)

行動記録

10月27日 幸田(15:30)==熊野市経由==熊野本宮大社==道の駅「奥熊野古道ほんぐう」(21:00)車中泊

10月28日 本宮大社前BS(5:40)タクシー==前鬼口==不動七重の滝==前鬼口林道終点ゲート前(7:25)登山開始–小仲坊(8:10)二つ岩(9:45)–太古の辻(11:00 奥掛道合流)–蘇莫岳1512m–天狗岳1537m(12:00)–嫁越峠(13:15)–地蔵岳1464m–般若岳1328m–涅槃岳1376m–証誠無漏岳1301m–阿須迦里岳1251m–持経の宿(避難小屋)17:10着

10月29日 持経の宿(6:00発)–平治の宿(避難小屋 6:55)–転法輪岳1281m(7:40)–倶利伽羅岳1252m(8:25)–行仙岳1227m–行仙宿(10:35)–傘捨山迂回道へ–(葛川辻13:10)–槍ヶ岳(14:10)–地蔵岳1250m–東屋岳12130m–香精山1121m–塔ノ谷峠(16:45)–古屋ノ辻(17:30)分岐–21世紀の森へ–駐車場(18:15着)

10月30日 21世紀の森(6:00発)–蜘蛛ノ口–如意宝珠岳736m(6:50)–玉置山展望台(9:00)–玉置山1078m(9:30)–玉置神社(10:00)–大森山1078m(12:20)–切尾辻–五大尊岳825m(14:20)–大黒天神岳573m(16:20)–山在峠265m(17:00)–吹越山–吹越宿跡–吹越峠(18:20)–七越峰262m(18:50)–備崎橋–熊野本宮大社(20:40着)

日誌

10月27日(晴れ) 集合地を予定時刻に出発し熊野市内で夕食後 行動食等の買い物をすませ本宮大社前に到着。翌日のタクシー待合せ場所等を確認後 道の駅「奥熊野古道はんぐう」にて車中泊。N田さんのハイエ-スは車中泊用に後部がカスタマイズされており とても快適。国道より脇道沿いにある道の駅は静か。すでに数台の車が止まっていた。

10月28日 (晴れ)タクシーは本宮大社前まで40分かけ下の新宮より配車されるため 一番早い時間でも5時40分の乗車になる。国道311号国道169号を経由して前鬼口バス停より林道へ分岐しさらに車止めゲートまで8.3kmほど進む。途中に不動七重の滝が見えた。

 

登山口となる林道ゲート前まで車で入れる。7.8台は止められそうな広さ この日は2台が駐車していた。釈迦ヶ岳の登山口でもあり八経ヶ岳からの下山口としても利用される。トイレは無し (タクシー代金は本宮大社前からここまでで 23,000円也)思ったより時間がかかったため 30分遅れでのスタートとなった。

小中坊(宿泊施設)ここまでは林道歩き 
大峰を開いた役行者の従者の子孫、五鬼助家が代々守る 1300年の歴史があり行者堂もある
この日は閉まっていたが きれいに手入れされておりトイレは使用可 

ようやく太古ノ辻 ここから奥駈道に合流する。小中坊からは急登続きの上さらに836段を登ってきた。 映っているのは大日岳。見えないがこの山の向こう(北)に釈迦岳がありここから40分ほどで行ける。これより南奥駈道の始まり。

 

持経の宿(避難小屋)すでに明かりが灯りお二人の方が寛いでいた。 先へ行くか?今日はここまでとするか?相談の上、泊まる事になった。が 後にこの判断が運命の別れ道?となる。

なんと ストーブ! 太陽光発電で明るい室内 座蒲団 毛布 物干し 更衣室 いろり 10Lぐらいの水汲みタンクまで揃う 20人くらいは泊まれそう

この小屋は「新宮山彦ぐるーぷ」が管理をされておられるそうで 小屋利用者は2000円志納する箱あり。同宿の方は地元の方でこの周辺に詳しく 明日の行程について宿泊予定地の玉置神社までは難儀なので 水場のある21世紀の森まで脇道を下りテント泊した方が良いとアドバイスを戴いた。

1日目のGPS 歩行距離 14.1km 行動時間10時間20分(内 休憩1時間42分)↑ 1771m ↓ 1333m(累計)

10月29日(晴れ)

朝6時に持経小屋を出発し 当初泊まる計画だった平治の宿 ここもストーブあり中は清潔。

リーダーが5分ほど下った水場の確認に行くと…水は枯れていた! 昨夜ここまで歩きこの宿に泊まっていたら…調理水 翌日の行動水にも事欠く事態となっていたか 水場を求めてさまよい 多くの時間を使う羽目になっていただろう。運と縁に恵まれていたのだ。

行仙宿山小屋の水場も枯れていた。

結構な高さで 地蔵岳山頂手前は激登りの鎖場 下りも同じく激下り 必死で降りる(写真を撮るから笑って…と言われたが その余裕なし)他の2人はスイスイ下る。

夕食は早ゆでペンネのミートソースがけにハンバーグ、薩摩揚げの焼いたものなど 写真を撮る間もなく 食べてしまった。

2日目のGPS 歩行距離17.4km 行動時間12時間14分(休憩2時間1分) ↑ 1414m ↓ 1953m

 

10月30日(晴れ)6時発 いよいよ最終日 今日の行程は長丁場になる

21世紀の森から古井の辻へ登り返しさらに 736mの如意珠岳 ここから玉置山1076mまで登る

大森山でお昼を食べる ここまでで6時間。 この先五大尊岳825m 大黒天神岳572mと150mぐらい登っては200m下るを度々繰り返しながら徐々に標高が低くなってゆく。

吹越峠を過ぎ 最後の山の七越峰まで来る。しかし この山が曲者で 桜が咲くような市民の山だけあって 枝道も多い上に植木が生い茂り看板を探すのに手間取る すっかり暗い夜の中、何度も方位を確認。この山では時間を要した。この時、時刻はすでに19時に近かった。

ようやく里へ下りることができほっとする。 さらに夜道を歩いて本宮大社まで。七越峰から1時間ぐらいで到着できると予測していたが案外時間がかかった。

熊野本宮大社 鳥居前 ようやく到着。20時40分。長い道のりを無事歩けて深々と頭を垂れ お参りをする。静謐な夜の中 オレンジ色の歩道ランプの光がやさしかった。

3日目 歩行距離27.7km 行動時間14時間52分(休憩1時間22分)↑ 2167m ↓ 2610m

感想 約60kmの大峰奥駈道南部を踏破できた。これには いくつかのポイントがあったと思う。

1 水の確保がスムーズだった。太古ノ辻より稜線歩きで沢などは一切ない中 涸れていた水場が多かったが実に上手くいった。

2 歩行配分 休憩の取り方が適切だった。 疲れる前に休憩し急がず踏破する事に重点をおいた。

3 充分な睡眠を得る事が出来た。 前夜発などの場合 特に休めない事が多いが今回は3泊とも静かで快適だった。

4 天候にめぐまれた。 当初は5月の計画であったが10月末に変更。雨もなく暑くも寒くもなく 好条件の中だった。

3日目の歩行距離が長かった。最終盤は3時間ぐらい暗闇での歩行で これが特によい経験となった。方向感覚が昼間と違うのだ。地図上の距離と自分の感じる距離感にズレが出る…目視による情報がない分 長く感じたが こんな時のモチベーションは重要だ。道迷いを避けロスを出さないように心がけた。

今回の南部は登山口へのアクセスが不便で 登山者には ほとんど会わない。持経の宿小屋での同宿の方以外で 道中出会ったのは単独の男性 日帰り装備の3名だけだった。

春の気候の良い時季に大峰奥駈道北部をぜひ歩きたい。

※ 表記の歩行距離等はリーダーのヤマップより GPS軌道はN田氏のブログ山岳同人RTSのもの

221028-30_歩きました!59.4km 37時間27分  大峰奥駈道南部縦走(↑5353m↓5907m)” への3件のフィードバック

  1. こちらこそ。計画をしてくださり
    ありがとうございました。無理なく歩けるようにとのご配慮、無事に歩けました。ご一緒にさせて戴き感謝しています。

  2. 自分としては、天泊装備を持って自分の「ガラスの膝」がどこまで使えるかの大チャレンジでした。
    でも、「まだ、やれば出来る!」と、ちょっとだけ自信回復の山行になりました!
    お付き合い、ありがとうございました!!

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