230502-5_中央分水嶺・高島トレイル3泊4日

山域 比良山系

期間 R5年5月2日~5日(前夜発)

参加者 CL記録/加藤(明) SL /今泉 配車/永田 真浦

行動記録

1日 午後6時集合後 マキノ駅前駐車場にて前夜泊

2日 マキノ駅タクシー乗車5:10==登山口着5:25–乗鞍岳7:15–黒河峠10:00–赤坂山12:5–大谷山15:00–抜土16:15テント泊

3日 抜土発4:45–大御影山6:45–三重嶽9:50–武奈ヶ岳12:30–水坂峠・水汲15:15–二の谷山腹16:10 テント泊

4日 二の谷山山腹4:30発–二の谷山5:15–横谷峠9:45–駒ヶ岳13:00–桜谷峠15:00–木地山峠水汲み15:45–百里ヶ岳山腹16:15 テント泊

5日 百里ヶ岳山腹3:45発–百里ヶ岳4:20–根来坂5:20–おにゅう峠5:40–三国峠(三国山)9:00–岩谷峠12:55–三国岳14:05–桑原橋バス停15:55着 その後高島市営バス乗車17:04==JR安曇川駅==マキノ駅19:55着 入浴:食事後 集合地0:30

日誌 

5月1日 前夜発

マキノ駅前駐車場にて車中泊。 近くの道の駅は大型車が多く…こちらの方が静か 清潔なWC。女性用には着替え用足台あり  ここから翌日 予約したタクシーに乗車(高島トレイル登山口まで 4300円)

5月2日 晴れ 5時25分 いよいよ80kmの高島トレイルのスタート。 国境スキー場から入る 登山ポストあり

このような ⇒ のある看板が要所に設置されている。

尾根道をしばらく歩く。鉄塔が数多くあり その保全道も兼ねているため道幅は広く よく整備されている

標高330mのスタート地点から乗鞍岳を越え 標高842mの芦原岳へ 敦賀湾が見える。高島トレイルは名前のある山だけでも20座を越える

黒河峠まで来る。時刻は10時 WCと水場あり 赤坂山の登山口でもあり林道が交差するため ここまで車で入れる。良い天気で心地良い

明王の禿

12時ごろ赤坂山。期待していた黄スミレは稜線には無く明王の禿の手前に少し見えただけ。このあたりから強風が3時間ほど続き歩くのも一苦労。この先 寒風(かんぷうと読む)と大谷山と横風に吹かれ 風の当らない休憩場所を求め歩く。

抜土着。 16時15分 本日のテント場 トレイルのりっぱな支柱あり。抜土は8-1 30番の桑原橋まではまだ遠い。行動時間は11時間 歩行時間は9時間 約19kmを歩く

明るいうちにテントが張れる。ブルーシートが調理や出入時にとても重宝した。水場は徒歩1分ぐらい。他のパーティーは少し離れた木立の中に数張り。たいてい1泊目は抜土とする人が多い。

5月3日 晴れ 4時45分 スタート 今日も長い一日になる。大御影山950m方面へ向かう

6時45分 大御影山着 花のきれいな山で登山者が多いそうだが時間帯が早いせいか人影はない 登山道はよく整備されている

9時50分 三重嶽と書いてサンジョウガタケと読む トレイル最高峰974.1m 敦賀湾が見える 

三重嶽から見える日本海 敦賀湾の風景 

この先 武奈ヶ岳(比良にあるメジャーな武奈ヶ岳1214mではありません)マイナーな865mの山などを越えてさらに進む

15時15分 水坂峠 (標高280m)まで下りてきた。この沢の少し上で今日の調理水と明日の行動水を汲む 二の谷山登山口から2泊目のテント場予定地 二の谷山 山腹まで疲れた体(すでに約9時間を歩いている)に水5Lぐらいを各々が担ぎ急登を行く トレイル中でここが一番きつかった😭 16時10分 テント場を決める。この日は 行動時間12時間15分 歩行時間は約9時間 18.5kmを歩いた。夕食後 就寝。明日の朝も早い

5月4日 晴れ 4時30分スタートし 5時15分 二の谷山着 ここがトレイル中間地点。 静かな山で他のトレイル男性2人組と会う 

桜峠まで下ってきた。一般道をしばらく歩くが工場のような建物があるのみ

6時30分 廃屋のベンチで休憩。この先にからみ谷の集落があるそうだが 人が住む民家は見当たらず。ここ桜峠でテントを張る場合、集落で水を汲ませて貰う…と書いてあるガイドブックがあったが 集落までは距離がありそう。

行者山 横谷峠と登り下りを繰返し ブナ林が美しい駒ヶ岳へ向かう

13時ごろ 駒ヶ岳780mの山頂に着く。ブナが美しい トレイル中で一番美しい山。他の登山者は女性2人組のみ

15時30分木地山峠で沢に降りて水を汲む 今日のテント場予定地の おにゅう峠まではさらに2時間20分かかる ここで水を背負い…そこまで行くのは正直かなりシンドイ😒 

16時15分 おにゅう峠までは無理と判断し 永田氏の読図能力により 百里ヶ岳山腹でテント場を確保 この先に平な地点はないとの判断。実際 風の当たらない適地だった。経験者の感と能力に感謝。12時間30分の行動時間中 歩行時間は10時間 約23kmを歩いた。明日はさらに早出になる予定。

5月5日 最終日 2時30分に起床し3時45分、暗い中を出発。百里ヶ岳へ向かう お天気予報は午後から傘マークだった

4時20分 百里ヶ岳 夜明け。

根来坂 京都と小浜を結ぶ 鯖街道が通っている

2時間歩いて おにゅう峠まで来た。お堂の裏にテント適地がある。ほとんどのガイドブックに最終日の宿泊地はおにゅう峠と記載されているが 下の水場から2時間以上あるので よっぽど体力のある人でないと無理かも。林道と交差しているここも鯖街道で その峠。

25番のナベクボ峠から終点の29番三国岳(サンゴクダケと読む)までトレイルの目印黄色テープがなくなる案内 研究林のため 下の地図 ↓ (NPOが発行するトレイル地図の一部) 黄色のマーカー部分はヤマップに道の表示がなく水場のある道の方を進む 26番の三国山(ミクニヤマと読む三国峠)と 29番の三国岳は名前が似ていて ややこしい。

地図上の水場のマークはかなり大雑把で事前に把握が必須

上の地図にある 26番と27番の間の水場 ↑ と WC ↓ (水場はWCの手前。探す必要なし登山道から林道に出ると見える)

WCの手前に東屋があり そこでしばし休憩 ここも林道と交差する地点で三国山(三国峠)への登山口でもある 

再び山道に入り杉林の中を進むが 今年はシャクナゲの当たり年だそうで 美しいシャクナゲ並木も混在

14時10分 終点の29番 三国岳(サンゴクダケ)959mへ到着。ここがトレイルの最終地点 ここから桑原橋(30番)まで下る ルートは丹波越ルートと三国岳登山道ルートとあり 相談の上 三国岳登山道ルートをチョイス 

高島トレイル80kmを歩ききり 桑原橋に到着。15時55分 三国岳登山道ルートは近道で40分以上短縮した

ここまでで今日一日 12時間の行動中 歩行時間は10時間を要し 約20kmを歩いた。

バス停から50mの場所 桑原の集落の中にトレイル用のWC 5月2日に出発してから 初めて人の住む家を見た。

この後、高島市営バス(一律220円)に乗ったが…バスと言っても大型のバンなので ドライバーさん以外で10人ぐらいしか乗れない 人数が多い場合は地元の方優先と記載されている。(定員オーバーだった場合どうなる…???)

感想

今年は雪解けが早かったそうで緑の美しい中を歩けた。 長い縦走は雨の覚悟が要る上 高島トレイルは山蛭の出没も多い山域で心配だったが…こちらも難なくクリアできた。 3泊4日中 雨もなく天候に恵まれた事は完走の大きな要点だと思うが 何と言ってもパーティーメンバーの力の結集だと感じている。特に不明瞭な登山道が後半にあった事やテント場を変更した事など どれも最善の策を取ったと思う。これらは経験者の感や知識の賜物。おかげ様で80km 累積標高 ↑6243m ↓6237mを 無事完走できた事は ただただ感謝あるのみ。

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