日時 | 2024年1月13日 ~ 14日 |
山域 | 八ヶ岳 ジョウゴ沢+裏同心ルンゼ |
参加者 | Y本(リーダー)、K田(配車)、H阪(食当)、N田(会計)、N澤(記録) |
日程
1/13 | 豊田東IC==諏訪南IC==八ヶ岳山荘駐車場(9:05)--赤岳山荘(10:08, 10:20)--赤岳鉱泉(12:29, 13:45)--裏同心ルンゼ取付(14:20)~~F1登攀・懸垂下降~~裏同心ルンゼ取付き(16:04)--赤岳鉱泉(16:33) |
1/14 | 赤岳鉱泉(7:42)--裏同心ルンゼ取付き(8:27)~~F3で撤退(11:30)~~裏同心ルンゼ取付き(12:36)--赤岳鉱泉(12:56, 14:03)--赤岳山荘(15:29, 15:35)--八ヶ岳山荘駐車場(16:20)==入浴@もみの湯==食事@小作諏訪インター前店==諏訪IC==豊田東IC |
日誌
1/13 八ヶ岳山荘~赤岳山荘
厳冬期なだけあって9時でも駐車場はまだ余裕で駐車できた。
八ヶ岳山荘~赤岳山荘まで4WD+チェーンで通行可。赤岳山荘まで歩くと約1時間。もちろん赤岳山荘まで車で行くと思っていたら道中を心配したリーダーが歩くというため、八ヶ岳山荘より歩く。道中は激しい凍結もなく歩きやすかった。途中何台もの車が私たちの横を通過していくのを恨めしい気持ちで見送った。
1/13 赤岳山荘~赤岳鉱泉
例年より雪は少なく感じた。赤岳鉱泉までは緩やかに標高を上げながらツボ足で樹林帯を歩く。凍結もないし特に危険なところはない。
1/13 赤岳鉱泉
暖冬のため名物のアイスキャンディーも育っていない。厳冬期はキンキンに冷えた八ヶ岳も今年は暖かく感じた。素手でも手が痛くなかった。テント代1人2000円を支払いテント設置。水は小屋からもらえるため水作りをする必要がない。トイレも使えるのはありがたい。超快適。
アイゼン装着しアイスクライミングの準備をして出発。
1/13 赤岳鉱泉~裏同心ルンゼ取付き
初日はジョウゴ沢ということで赤岳鉱泉からすぐ着くと思ったがなかなか着かない。おかしいと思ってGPSを確認するが翌日アタック予定の裏同心ルンゼのログしかダウンロードしていなかったので仕方なく皆の後を追う。雪がだんだん激しくなっていた。
積雪が少ないため、たまに踏み抜くと下は水が流れている。絶対に踏み抜きたくないところである。
人気のルートだけあって取付きまでトレースがあった。
1/13 裏同心ルンゼF1登攀・懸垂下降
ジョウゴ沢のF1は巻き道があってトップロープで登れるということだったが、巻けそうなところはどこもない。雪が激しく降っておりザックを開くたびに雪がザックの中に入る。でもせっかく来たのでザックからアックスを外し、凍った滝に打ち付けてみる。事前にYoutubeでしっかり勉強したのを実践してみる。アックスの先ががっつり効いたときは気持ちよい。
雪と寒さでメンバーの半分の気持ちがちょっと萎える中、リーダーのY本さんは喜々として凍った滝を登って行った。F1をあっという間に登りきったリーダーがロープを張ってくれてビレイしてくれるというのでK田→N田→H阪の順で登っては懸垂下降をする。私は寒いのと初めてで時間がかかりそうだったので登攀を断念し16時過ぎに撤収。
夜は食当のH阪さんが作ってくれた餃子入りお鍋。体が温まるしとてもおいしかった。
翌日は裏同心ルンゼの予定だったが、初日に十分にジョウゴ沢で練習ができなかったので、翌日もジョウゴ沢に行くことになった。F3から上が開けておりすごい眺めだそうでそこまで行こうということになった。
6人用テントだが地面が斜面になっており5人がギューギューになって寝た。
1/14
5時起床。朝は食当のH阪さんが作ってくれたラーメン。朝はあまり食欲がないのだが、アイスクライミングは待ち時間が超絶寒くて体力を使うということが分かったので沢山食べた。食後もいつもはブラックコーヒーだが甘々のカプチーノでカロリー追加。7時出発予定がなんだかんだと7:40出発になってしまった。
出発前に挨拶した2人パーティの男性はジョウゴ沢を登攀して硫黄岳に抜けると言っていた。硫黄に抜けるなんてなんてロマンチック!いつか行ってみたい。2人パーティを後ほど会いましょうと挨拶して見送った。
1/14 裏同心ルンゼ F1登攀 8:30~
取付きにつくと先ほどの2人パーティとは違う4人パーティが登攀を開始していた。昨日とは違う右側のルートから登る。なかなかアックスをがっつり効かせるのが難しい。アックス以上にアイゼンを蹴り込むのも大変だった。膝を軸にして振り子のように蹴り込むというコツを教えてもらった。Y本→私→N田→K田→H阪の順で登る。
1/14 裏同心ルンゼ F2登攀 9:30~
3段に分かれた長い滝だった。下段の傾斜はF1より緩かったが安全のため確保して登攀。上段の滝は一部凍っていないところがあり水が流れていたので慎重に登る。このあたりから大同心が見える。
1/14 裏同心ルンゼ F3登攀 10:30~
下のほうは雪で埋まっているので全容は不明だが5mくらいの登攀。ここを登ると開けた景色が待ってると思うとわくわくする。大同心を登攀している人も見える。
天気がよく北アルプスがよく見える。滝自体は相変わらず日陰だが上の方に日が差してきて日が当たるところもでてきた。
11時半前には全員登りきった。もう少し登りたかったが先行パーティがまだF4に取付いており時間がかかりそうだったので下山することになった。下山は50mのダブルロープ2本で残置や木を使って懸垂した。F2の懸垂には50m必要。
テントに戻り撤収。登りは3時間の距離も下りだと1時間半ほどで駐車場へ戻ることができた。
私は自走したため八ヶ岳山荘で4人と別れ帰宅した。
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帰宅してから衝撃の連絡を受けた。
なんと、ジョウゴ沢だと思って私たちが登っていた滝は裏同心ルンゼだったと。。。
感想
初めてのアイスクライミングでとても楽しかったです。アックスがめっちゃ効いたときは快感でした。
リーダー、ありがとうございました!
ルート間違いに関しては、行ったことがあるというリーダーを信頼していたこと・雪が降っているし寒くて別にもってきた地図をしっかり確認しなかったこと・誰もがなんかおかしいと思っていたのにそのまま突き進んでいたこと。今回は懸垂で同ルート下山だったため事無きを得ましたが、こういう偶然が重なり遭難していくんだなぁと思いました。良い経験になりました。