【’24 夏合宿6班】大白水谷 敗退


泣いているおじさんふたり。
テン場に合流したみんなは盛り上がったのでしょうか。今年は皆と合流したかったのですが、また失敗してしまいました。とんでもない敗退の記録です。
8/19のリベンジ隊は無事に抜けたようです。いつか私も。

夏合宿6班 白山 大白水谷 敗退

山域両白山地
期間2024/7/27(土)〜28(日)+前泊
形態集中登山 沢登りルート
参加人数4人

行動記録

7/26(金)

Y邸(20:00)==ドミー岩津店==豊田東IC==荘川IC==大白川駐車場(前泊)

7/27(土)

大白川駐車場(6:15)--橋(6:22)~~転法輪谷出合(7:53)~~20m滝右巻き(8:45-12:45)~~転法輪谷出合(14:15)~~橋(15:16)--大白川駐車場(15:21)

7/28(日)

大白川駐車場--周辺散策--大白川露天風呂--大白川駐車場(12:45)==荘川IC==ひるがの高原SA==豊田東IC=Y邸(16:00)

日誌

大白水駐車場-0:05-橋より入渓

白水湖発の6班&7班で、またあとで会いましょうと、記念撮影をして出発。

と思ったら、駐車場で早速アクシデント、Yねちゃんのフェルト靴のソールが剥がれる。下山用兼バックアップとして用意していたラバー靴にチェンジ。壊れたのがここで良かったね、なんて言いながら、気を取り直して出発したのですが…。

平瀬道の登山口に寄り道をして計画書を提出。昨日車で登ってきた道を少し戻る。最初の橋の左側にうすく踏み跡があり、そのまま堰堤も越えて入渓。

橋-1:30-転法輪谷出合い

転法輪谷の出合いまでは、滝場もなく比較的水量豊富な沢を右岸左岸と渡渉しながら遡っていく。温泉が流れ込んでいるのか、硫黄のような白いモノが付着している石ころ多数。そういえば魚影を見かけなかったのも、やっぱり温泉だからのかな。

しばらく歩くと、なんとYねちゃんのラバー靴にまで異変が発生、ソールが剥がれ始める。様子を見ながら進むものの、つま先から三分の一くらいまで剥がれてきて、Yねちゃんは早々の撤退を決断。あまり進んでいないので、単独で撤退、残り3人で先に進むことにした。YねちゃんはMぐっちからもらった結束バンドを使って剥がれかけのソールを固定して降りていったが、入渓点まで戻る間に、逆足のソールが全て剥がれてしまったらしい。装備点検を兼ねて合宿前に沢の計画を立てたものの、2回とも流れてしまい、ぶっつけ本番になってしまったことが大きな痛手となってしまった。

転法輪谷出合い-0:50-25m滝

転法輪谷の出合いから傾斜が急になってくる。岩も大きくなって、たまに小さく巻いたりしながら進む。

6mの滝は右側をフリーで行く。そこそこボロかったので、ロープを出しても良かったかも。私はちょっと緊張しました。慣れていない人がいたら、ロープを出していますね。滝上にはハーケンとシュリンゲが残置されていた。

25m滝の高巻き-4:00

我々は、トポでいうところの25m滝と判断したこの滝、トポでは右巻きと案内されていたので、素直に(?)従い、そして、酷い目に合った。

ということは、たぶん、トポが言う25m滝ではなかったのでしょう。下山後にmicrosoft copilotに記録を探してもらったけれど、この滝を巻いたものは見つからず、左を登った記録ばかり。サワグルイ両氏の投稿にある「この沢最大の20m滝」がこれだったと思います。

で、この滝右巻きですが、巻き始めて間もなく、急斜面ゆえに崩れ続ける土壁に「おれはこれは無理だ」、と思って、トップを行くMぐっちにロープを要求。結果、登り2ピッチ+トラバースもそのままロープを出して4ピッチ(だったかな?)+懸垂1回。ほぼほぼ落ち口へうまいこと着地したわけで、ひどく巻き上がったわけでもないはずなのに、とにかく大変だった。後から思えば、ある程度入渓者がいるであろう沢において「こんなはずはないよね」という巻きだった。
ちなみにYSHR先生は、右から巻きに入ったものの、これはおかしいぞ、と感じて懸垂で降りて、滝の左側を登ったようです。精進しなければ。

私は巻きの途中で集中力を欠いて、Mぐっちから指摘された。ありがとう。90分が限界ともいわれる人間の集中力ですが、後から写真とGPSログの時刻を見ると、安定した場所もなくロクな休憩を取れないまま、巻きで4時間ほど費やしていた。そんなに時間を使ったのかと驚いたし、そりゃ集中力も切れるわな、と変に納得した。

さてさて、ようやく沢床に戻り、時計を見るとまもなく13時。フツウならば、竜ヶ馬場にたどり着けずとも、なんとか適地を見繕ってビバークすれば良い話だが、二十余名が集合する今回は勝手が違う。役員3人そろって連絡つかずでは、だいぶ具合が悪い。無理やり登山道に乗り上げる案も出たけれど、どこで電波が入るかも分からない。皆それぞれに思うところはあったように感じたが、手堅く登山口に戻ることにさせてもらった。

25m滝-1:30-転法輪谷出合い

4時間かけて巻いた滝を懸垂で降りる。登れるか様子を見ながら降りたけれど、ビビりの私は登りたくないなーと思った。なんかヌメっているし、うまく支点が取れればまだいいけど、でもなあ。Mぐっちも怖いと言っていた。Tっちゃんも中間がいくつか取れれば、という感じだった。懸垂後のロープの余り具合から、滝は25mくらいありそうだった。

転法輪谷出合い-1:00-橋で脱渓-0:05-大白川駐車場

どこかで電波を拾えないか、度々チェックするもののさっぱり。連絡さえつけば、沢中でビバークでもするか、と話していたが、電波を拾えないまま、車道に戻ってしまった。

登山口で電波をキャッチ、とりあえずLINEを送り、あとは濡れた服を鍵の開かない車の周りに広げて乾かしつつ、露天風呂へ。白水湖畔ロッジでノンアルを買って(なぜならビールは売られていなかった)、Tっちゃん特製カレーを食べて本日終了。

ロッジの管理人は常駐(売店は15時か繁忙期でも16時くらいでCLOSEだけど)しているそうで、Tっちゃんカレーを食べながら話をしていたら、ここは国立公園だからツエルトを張ってはいけない、登山口の東屋(先の写真の登山口休憩所の奥)が避難小屋扱いになっているからそこに泊まるように、と指示された。見に行ってみると、小屋は悪い場所ではなかったので結果オーライ。少々埃まみれだったけれど、箒で掃いて有り難く使わせてもらった。

日曜日

泊まった場所が場所だけに、朝早くから登山者が訪れ、何度か目を覚ましながらも、8時頃までゆっくりと寝た。Mっちは知らぬ間に朝風呂に入っていたらしい。朝飯は2日目のカレー。6合炊いた米は昨日の夜と朝でペロリとなくなった。

メシのあとは、駐車場周辺を散策したり、露天風呂に入ったりしながら皆の下山を待ち、

写真を撮って解散した。

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