250830-31_明神岳

日時2025.8.30-31
山域北アルプス 明神岳-前穂高岳周回
参加者西田・森

6:11
4分
上高地バスターミナル
6:15
7分
カッパトイレ
6:22
6:23
9分
日本山岳会上高地山岳研究所
6:32
47分
岳沢湿原・岳沢登山口
7:18
7:24
174分
岳沢風穴
10:18
10:24
35分
明神5峰南西尾根の肩
10:59
11:28
50分
明神岳5峰
12:17
12:18
19分
明神岳4峰
12:37
12:38
15分
明神岳3峰
12:52
14:04
24分
明神岳2峰
14:27

明神岳
31日5:54
24分
明神岳
6:18
6:33
47分
奥明神沢のコル
7:20
7:33
30分
A沢下降点
8:03
8:47
28分
前穂高岳
9:15
9:23
8分
紀美子平
9:31
9:42
21分
雷鳥広場
10:03
10:16
12分
岳沢パノラマ
10:28
10:34
35分
カモシカの立場
11:09
11:29
47分
岳沢小屋
12:16
12:17
8分
見晴台
12:26
31分
岳沢風穴
12:57
12:58
11分
岳沢湿原・岳沢登山口
13:09
9分
日本山岳会上高地山岳研究所
13:19
1分
河童橋
13:20
5分
カッパトイレ
13:25
13:34
1分
上高地バスターミナル
13:35

ゴール地点
Screenshot

日誌

1日目
好天の週末ということでさわんどBTは5時にはもう大行列。予定より40分押して上高地を歩きだした。風穴の看板目の前に分岐がありそこから尾根に乗る。踏み跡はあるが笹や倒木のある急登をゆっくりと登る。途中ボルダー岩は慎重にフリーで登攀した。

(残地ロープあるが心もとない木に結んである。持っている様に見えるが流石に持ってない)
(荷物が重いと意外と大変)

5峰を南西尾根の肩と間違えていたため、計画より随分遅れてしまったと思いながら、テン場適地がある緩やかな稜線を歩く。その先の急登を登り終えるとピッケルが刺さったピーク(5峰)だ。

(ここは5峰なんじゃ?とは思ったが、実はその先だったら心折れるので先にある峰を5峰と思う事にして進んだ。)

コルに降りた時ソロの方2人とスライドした。私たちの先行者は北穂まで抜ける強者しかおらず、しかもさっきのピッケルピークは5峰だと聞き、時間にも余裕がある事を知った。安心して明神岳まで進みテントを張る事を決めた。(教えてくれた人は前尾根で話したことがあるフォロワーさんだったと後で知った。その時気付かずに残念…)
3峰は左から巻くのだが踏み跡が多くてどれを行くのがいいのか判断が難しかった。ちょっと左に行き過ぎたかもしれないが標高を保ったままコルに出られたので結果良かった。森さんが言った「試しに行ってみるのは戻って来れるかどうかで判断」はかなり有効だ。
2峰に着くとスリングが巻いてある箇所があるがどうも下調べした物と違う。空身で探しに行ったら左寄りの一番高い所に懸垂下降ポイントがあった。スリングは何重にも巻かれているが同じ亀裂の入った岩から取られている。この辺りの岩は大きくても良く動くので信用出来ず本当に怖い。壊れるのが今日で無い事を祈りながらゆっくりと懸垂下降を2回してコルまで無事降りた。

(見慣れない新しい黄緑のロープが追加してあったが、真ん中のテラスまで届いてない)
(1回目の懸垂下降。回収時クラックにロープが挟まらない様に祈った)
(2回目の懸垂下降点。背後には明神岳本峰がそびえる。)

ロープを仕舞い少し登れば明神岳本峰。平たい石で整地されたテン場は3テンがギリ。今回2テンで横に50cmずつ歩く場所がある感じだった。東側は切り立っており眼下には梓川が白く蛇行し、その向こう岸に蝶ヶ岳から燕岳までの穏やかな稜線が続き、南側には2峰がそびえたち、西側は穂高の鋭い稜線で囲まれている。日差しは温かく風は冷たく気持ちいい、私たちしかいないその空間を思う存分に堪能した。16時位にはガスも上がって来た事だし早々に就寝した。

(何とも言えない本当に贅沢な空間と時間だった)

2日目
流石に頂上でのテントなので風があり、防寒着を着なかったので私は寒いと思いながら過ごして4時に起床。まだ寝れる。外を見ると息をのむような景色が飛び込んできた。テントからこんな景色が見られるだなんて本当に贅沢極まりない環境だ。余裕を持った計画なのでこの空間をもう少しのんびりと過ごしたい。出発を1時間遅らせてゆっくりと片づけをした。

(目の前に穂高の稜線)
(朝陽までしっかりと満喫した)


出発数歩でいきなり出鼻をくじかれる。一段が高い岩をこの荷物で降りないといけない。なんせ岩が信用できず怖いし残地支点は時々あるが下りでは使えず、触る岩全てを確認しながら恐る恐るクライムダウンする。奥岳沢のコルまでは口がカラっカラになる位緊張した。
A沢下降点までも悪かったが、そこまで来たら後は前穂高を目指すのみ。棒が見える。そこを目指して一番エコそうな巻き道で登った。

(奥岳沢のコルはキレッキレのザレッザレ)
(A沢下降点までのトラバースも後で岩を見たらドコを歩いたんだ?と思える断崖絶壁に見えた)

初めて登頂した前穂高岳からは穂高連邦はもちろん槍までの稜線、薬師、針ノ木、奥には立山まで良く見えた。そして振り返ると登って来た峰々と、そこから繋がっているかのように霞沢が鎮座していた。快晴の頂上でのんびりと過ごしながら無事登ってこられた事に感謝すると共に、数組登攀している北尾根を見て、今の私にはこの荷物をもって登れる自信は無いなと改めて思った。何よりもガレとザレが凄くてもうちょっと岩はお腹いっぱいな気分だった。

(私は初めての前穂高岳。超絶景だし数人しかおらず意外と空いていて快適だった)
(登ってきた峰とその先続いているんじゃないかと思わせる霞沢岳)


名残惜しい気持ちのまま岳沢へ降る。歩きやすいが降りれども降りれど疲れた足では中々小屋は近づかない。秋色に染まり始めた穂高を何度も見上げながらゆっくりと降りた。

(写真頭上左のトキトキの先っぽで幕営した。その先に霞沢岳が続く…)
(見上げる穂高の山肌は秋色に染まり始めている)

上高地に着いた時に聞いたが、「今日重太郎新道2,400m付近で熊が出た、血を出していた人が居た。」と聞かされた。関連性は不明だが聞いてから降りるのでは無くて良かった。

感想

河童橋から穂高を望むと一番手前に見えるのが明神岳である。霞沢岳から降りると手前にせり出ているのが主稜線で、3年前の夏合宿の時、その尾根歩きを改めて行きたいと思った。
本当はずっと前から行きたかった前穂北尾根をやりたかったが、体力の衰えと2人の登攀能力を考えると今では無いと感じた。そこで今回は明神岳のこのルートにする事にした。
この稜線は岩がとても不安定で踏み跡も散らばっておりルーファイ力がとても大事だと思った。ゴーロを選ぶと誤った時のリカバリーは大変だし、上に登らず行こうと思うとザレザレだったりする。バリエーションはそもそも道が無いのだから当たり前。2人とも初めてのルートだったので、悩む箇所事に相談して先に進んだ。テント場は通常だとありえない場所ではあるし、岩々で背中が痛かったが、これも含めて本当に良い経験となった。
岩場をスムーズに越えられたし、トラブルも怪我も無く無事下山出来たのは、同行してくれた森さんの存在は本当に大きい。いつもポジティブな発言をしてくれ励ましてくれる彼女には感謝でいっぱいだ、本当にありがとう!

昨日みた景色と一緒だが、稜線にあるポコが何か分かった今、あの山は私たちの山となった気がする。

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