230902-03_鋸岳 北沢峠→甲斐駒ヶ岳→鋸岳→戸台 尾根通し

日時2023.9.2-3
山域南アルプス 鋸岳
参加者N田・O元

日程

1日豊田東IC === 小黒川スマートインター === 仙流荘P(22:30)車中泊
2日仙流荘P(0500) === 北沢峠(0540,0610)ー駒津峰(0850,0855) ー 摩利支天(0955,1000) — 甲斐駒ヶ岳(1050,1105)ー六合石室(1225) ー 三ツ頭(1320,1325) ー中ノ川乗越(1445) 泊
3日中ノ川乗越(0410) ー 第二高点(0500,0510) ー 鹿窓(0610) ー 鋸岳(0710,0720) ー三角点ピーク (0805) ー横岳峠 (0920) ー黒河内(1240) ー戸台登山口(1440)ー戸台大橋BS (1500,1505) === 仙流荘P(1515) === こぶしの湯・食事(1620,1820) == 駒ヶ根スマートインター=== 豊田東IC

日誌

前夜駐車場に到着時には第一駐車場は一杯だった。トイレに行った際にチケット売り場とバス乗り場に場所取りしているのを見て真似してみた。始発は5:30だったが、4:40にチケット販売開始、5:00臨時便始発になった。たまたまトイレから出たO元くんが場所取りした箇所に入れてスムーズにチケットが買え、バスにも1台目に乗ることが出来たが補助席だったのは辛かった。

あまり同じ山に登らない私だが甲斐駒ヶ岳は3度目。黒戸尾根から登った甲斐駒ヶ岳は2回とも貸し切りで白い景色だった。今回登山道は賑やかで全方位絶景で快適なハイクを楽しむことが出来た。先シーズンの冬に登った仙丈ヶ岳・北岳・塩見岳。鳳凰三山から繋げて歩いた早川尾根。そんな私とは裏腹にO元くんは初めての南アルプス。それが鋸岳を目指すんだもの凄いと思う。

賑やかな甲斐駒ヶ岳から県境尾根を北に行くと岩稜や切り立った崖となり静かな登山道となる。日向山に向かうトレラン組。尾白川を遡行してきた沢組。鋸岳を越えてきた3人組。なんとか中ノ川乗越のテン場が抑えれて良かったと安堵した。テントのフライと間違えてツェルトを持ってきてしまったが何とか張れたし、気温も最高で無風無音の快適な夜を過ごせれた。17:00に就寝したがツェルトの黄色は明るいうちは眩しかったみたい。私はアイマスクをして寝た。

翌朝予定通りに4:00に出発。昨日のうちに見ておいた第二高点からのガレは右寄りに進んだ。暗いとはいえ満月から数日経ったがまだ明るい月に感謝。ガレの後は樹林帯の急登を登りきると第二高点で見事な朝焼けを見ることが出来た。

日の出までは待てないので先に進む。大ギャップへは途中まで尾根で降りる。テープもあり歩きやすく『もはや登山道』に感謝。ガレた谷に出ると直ぐ右手にトラバースのフィックスロープが見えた。

軌跡を参考にしていたのでガスってたらもっと降りてしまっていたと思う。やはり晴れには感謝だ。フィックスロープ辺りに支点は乏しく、以前Ng田さんに教えてもらった草付きでセルフを取った。それでも全体重を掛けるのは不安過ぎて、O元くんの体重をセルフに極力頼らず私が耐えれるか心配だったので私が先行する事にした。ロープを仕舞い上を見るとなんだか四角い空洞が見える。「え?もう鹿窓?」そんな感じだった。ほぼ真下まで草付きがありガレは登らずとも岩場まで行けた。岩場には鎖があり安心して登攀出来た。鹿窓からこちらを見るO元くんは神々しかった。私は写真撮ってもらえず(泣)w

小ギャップへもほぼ歩いて降りれるが鎖もある。登り返しも鎖を持ちながら登攀した。しかし鎖だけに頼ると恐らくこの3か所で相当疲れるだろうとは思う。時間は予定より押してしまったものの、感覚としては意外とあっさりと鋸岳に登頂出来た。

喜ぶのも束の間、ここからは次のミッションがある。バリルートの尾根での下山。冒険感がたまらない。踏み後が少なく藪や倒木や急登や迷い尾根もそれなりにあったが、歩きやすい箇所も多くて予定より早く下山する事が出来た。ただ戸台登山口付近にヤマレコに乗っていた道が無くて一瞬焦った。

戸台大橋BSに15:00着も降りてきている臨時便は満車で15:35の通常便まで待たないといけないはずだったが、15:05に来たバスに乗せてもらえた。私たちが鋸岳から降りてきた事を察した運転手さんも昔鋸岳に行っていて鹿窓の写真を見せてくれた。座席は無く床に座ったがとてもありがたかった。

感想

6年越に成就した鋸岳登頂。霧小雨予報も少しあったが、終始快晴で15℃以下の快適な気温。元々の計画とは大きく変更したが、尾根通しで歩いている記録は少なく(探した中には無かった)冒険感も相まって最高の山行となった。2人不参加になってとても残念だったがテント2張は張れなかった事を思うとその点だけはプラスである。登攀要素は思ってたより少なくガレも気を付けて歩けば大丈夫だったが、終始集中して良い緊張感で絶景の中を歩く事が出来た。ひとりでは行けない山に付き合ってくれた仲間に感謝。今回の山行で何か得てくれたら嬉しいな。私も冒険心を絶やすことなく次の目標の山を見つけたい。

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