240413-14_常念岳東尾根(残雪期)

日時2024年4月13日 ~ 14日
山域北ア・常念岳
参加者Y本、N田

日程

4月13日岡崎(0400) === 豊田東IC === 駒ヶ根SA<朝食> === 安曇野IC === ほりでーゆ奥のゲート(0715,0740) — 尾根取付(0845) — 鉄塔下(0910) — 1955ピーク(1320) — 2178ピーク(1435) — 2210mTS1(1505)<泊>
4月14日TS(0400,0510) — 前常念(0650) — 常念岳(0750) — 前常念(0830) — TS(0945,1030) — 2178ピーク(1045) — 1955ピーク(1135) — 鉄塔下(1325) — ゲートPKG(1430,1450) === しゃくなげの湯(1515,1610) === 安曇野IC(1630) === 屏風山PA(1900,1930)<夕食> === 豊田東IC(2030) === 自宅(2100)<了>

日誌

 早朝4時前に自宅を出発、N田さんをピックアップして豊田東から高速へ。駒ヶ根SAで持参したおにぎり3つとかけそばを食べる。朝からこんなに食べて大丈夫かと思ったが、案外これに救われたのかもしれない。
 ほりでーゆーの脇に冬期閉鎖のゲートがあり、そのすぐ下に車を停めた。他に3台ほど停っている。まったく寒くないのでシェルは着ずに出発する。雪がまったく見えないので、林道で湧き水を1.5L汲んでいくことにした。取付から登山道に入るが、しっかり下刈りされた走ってもいいくらいの良い道。だがずっと急登が続くので身体に堪える。雪はまったく見えない。
 1600m越えた所で刈り込まれた道が突然終わり、笹藪に覆われた道に変った。急登を登っていくと凍った雪がちらちらと見えだす。笹で完全に覆われてしまった所もあり、二、三度道を見失う。しかも笹に隠れた氷もあり、非常に体力を消耗する。
滑って危ないのでアイゼンを装着。もっと早く装着すべきだった。道中、ソロの男女とすれ違い、ソロの男性一人が抜いていった。1955のピークからはまともな道に戻ったが、この1600-1900間の登りは体力をかなり消耗させられた。
 そのピーク直後に初老のソロとすれ違い、テン場について聞いてみた。2200のそこまで行かないと展望がない事、自分がテントを張った場所にソロの男性が張ったであろう事を教えてもらった。2178ピーク以降は広いテントでも張れそうな所がたくさんあったが、展望が欲しいので予定した所までは歩いた。樹林帯を抜けてやっと常念がはっきり見える所に出た。ソロテンが張られていた所から4、5m先に、何とか二人用テントが張れそうな場所を見つけた。他はソロが2、3張なんとか張れそうな場所しかなかった。
 スコップで一段掘り下げてテン場とした。風も弱く寒くないので、外で食事を作ることにした。安曇野の町と(前)常念岳をバックにしてビールで乾杯。味噌煮込みうどんを食べ、水を作る。暗くなる前にテントに入り、N田さんはもっと飲む予定だったみたいだが、私は疲れもあってか満腹になったら眠くなってきた。シュラフに入って横になったら日没前に眠ってしまった。
 翌朝、0345起床の予定だったが、私は4時までぐっすり。急いで食事を済ませて出発。快晴で風もなく快適に稜線を歩く。先に出発したソロの赤い服が遠くに見えた。3回くらい岩場を巻く所があり、雪面のトラバースがあるが危険な箇所はなかった。白い雷鳥を発見し盛り上る。
 前常念を過ぎた所でソロの男性とすれ違う。雷鳥が3羽いましたよ、と教えてもらう。別れた後、少し進み、振り向いたらその通りに2羽の雷鳥が。写真を撮ってから先に進む。常念岳山頂に着くと穂高や槍が目の前に迫る。快晴だが空気が霞んでいて遠方の景色はいまひとつ。一休みして下山にかかる。帰りにまた雷鳥が3羽。写真を撮っていると逃げ出して、雪面を走ってトラバースしていった。
 前常念を過ぎたころに登りの人達が大勢やってきた。帰りに他のテントがなかった事を考えると皆日帰りのようだ。あの急登を暗い内から登ってきたのだろうか。中には山頂まで行かずに降りた人も。
 テントに戻り後片付けを開始する。帰りのために500ccの飲み水を確保して出発。登りの地獄のような笹藪はアイゼンを履いたまま下る。登りの事を思えば楽だったが、藪漕ぎで疲れる。やっと1600mの広い道に出てアイゼンを脱ぐ。急な下りがまだまだ続き、半袖に着替えていても暑い。水が少ないので少しづつ飲む。舗装された道まで降りて、行きに水を汲んだ所で顔を洗い水を飲む。30分ほど車道を歩いて車に到着した。

感想

 急登と笹藪で相当体力を消耗したが、インターから近い事、稜線の歩き易さ、景色の良さ、雷鳥の生息数を思うと、行ってよかった山だと思う。もし再度挑戦するなら、3月中の雪が残っている時期にしたい。


** 1日目 **


** 2日目 **

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください