日程
1日目山行3:51休憩0:16合計4:07
距離 5.5km 登り 1,316m 下り 63m
7:50高瀬ダム濁沢登山口
8:00高瀬ダム テント場
8:11濁沢ブナ立尾根取付
8:59権太落し
9:57中休み
10:40三角点
11:54烏帽子小屋
2日目山行8:47休憩1:22合計10:09
距離 11.4km 登り 1,336m 下り 1,456m
4:53烏帽子小屋
5:13前烏帽子岳
5:22烏帽子岳山頂分岐
5:44烏帽子岳
6:08烏帽子岳山頂分岐
6:45烏帽子田圃
7:30南沢岳
8:11南沢乗越
9:11不動岳
11:51船窪岳第2ピーク
13:03船窪岳
13:17船窪乗越
13:53船窪天場
14:13七倉岳
14:22船窪小屋
14:48七倉岳
15:02船窪天場
3日目山行9:02休憩1:41合計10:43
距離 13.5km 登り 1,244m 下り 2,241m
4:30船窪天場
4:36七倉岳
5:48七倉乗越
6:39北葛岳
7:25北葛乗越
9:17蓮華岳
10:07針ノ木峠
11:21針ノ木岳
12:15針ノ木小屋
12:21針ノ木峠
12:43最終水場
13:21高巻き入口
14:00大沢小屋
14:42針ノ木岳登山口
15:06扇沢駅
日誌
●七倉ダムー高瀬ダム
タクシーがさほど高くないので使用する事にした。出発を遅めれたのはありがたい。5人相乗りで一人当たり800円だった。
●高瀬ダムー登山口
前夜の豪雨で橋が流され渡渉を余儀なくされた。靴を脱いで渡るのを覚悟していたが、橋より下流だと2m程の渡渉を何度も繰り返す感じでスムーズに渡れた。

●登山口-烏帽子小屋
日本三大急登のブナ立尾根だが、特によじ登る事も無くただ黙々と登れば良いだけだし、活動時間は短いので楽に感じた。

●烏帽子小屋
展望台からは向かいの餓鬼岳が目の前で燕岳までの稜線が見事だった。何度も行きそびれているがやはりいつか歩きたい。小屋から5分程離れたテン場からは三ツ岳への稜線が続き、ガスに見え隠れしながらも癒してくれた。

●烏帽子小屋-烏帽子岳(1座目)
分岐でザックをデポした。途中で日の出を迎える。山頂直下は鎖場で岩を登ったりトラバースする岩稜帯。テッペンの岩に登ると劔や鹿島槍まで見渡せた。


●烏帽子岳-南沢岳(2座目)
沢山の池塘があり霜が溶けた植物が何とも可愛らしい平和な山道を抜けて、ザレた斜面を登りきり、のんびりと平和なザレ道を緩く歩くと頂上。ここまではなんせ平和。

●南沢岳-不動岳(3座目)
急に右手がザレて崩れた箇所になる。比較的樹林帯を歩くがザレた場所は落ちたらアウトなので慎重に歩いた。不動岳直下は藪が高くハイマツに埋まりながら歩いた。稜線に出ると開放的な頂上で電波も入った。



●不動岳-船窪岳第二ピーク(4座目)
この間が一番長いが写真が全く無い。300m降りて200m上がる。しかもその間にピークが何個もあるので地味に辛い区間だった。お腹も空いて休憩を何度もした。
●船窪岳第二ピークー船窪岳(5座目)
基本降り基調なのだが白い岩に白い砂が乗って良く滑る。ロープがある所は触らせてもらった。切り立った場所が多いのでたった一段降りるだけでも慎重になる。登りでも頼りない梯子やワイヤーを信用するしかない場所も多々。切れ立った痩せ尾根を越えると頂上。この区間で大分ヘバった。


●船窪岳-船窪小屋
もはや写真が一枚も無い(笑)ひたすらに標高だけ気にしながら足を動かしていたが、ここも登り降りがあって辛かった。やっとの思いでテン場についてザックをほかる。さて小屋に行こうかと長い鉄の階段を登った所で…もう嫌だと思ってしまった。小屋まで20分程掛かるのだ。それを戻ってこないといけないし、明日はまた同じ道を行かないといけない。嫌だ。森さんに相談「小屋に電話しようか?小屋泊はいくらだろうか?」結局素泊まりで9,000円。そしてこのテンバは一張2,000円。「+8,000円かぁ」結局頑張って歩いて受付をして水を購入。頑張って歩いて戻って、テント張ってご飯食べて寝た。凄く静かでいいテン場だったけど二度と御免だ。


●船窪テン場-七倉岳(6座目)
昨日苦痛だった道は、鉄の階段を登れば後は緩いハイマツ帯。本当は全く悪い道では無い(笑) 小屋との分岐を越えたらすぐに頂上。まだ暗いが雲が多く今日は日の出は見られなさそう。

●七倉岳-北葛岳(7座目)
少し歩くと岩場を降りる場所があり、ここで明るくなり始める時間に調整して正解だった。北葛岳の向こうが赤く染まりだした。文字から勝手に「葛飾北斎」をイメージして「北斎岳」と呼んでた私たちは赤く染まった雲が北斎っぽい!と喜んでいた。その後も浮き気味の梯子や切れたコル、壊れかけの梯子などあり慎重に歩く。ハイマツ帯に入ると朝露で濡れたのでレインを履いておいてよかった。地形図を見て頂上辺りでテント張れないかな?とか昨日思ったが、頂上以外はハイマツで無理だった。


●北葛岳-蓮華岳(8座目)
300m降りて500m登る。最後の試練。ただここは小さな登り降りは無いのが救い。登りも250mは急登で岩場が混じるが、残り250mは緩やかなガレを登るだけ。岩場は鎖があり道しるべをしてくれるし、岩は比較的安定しているので登りやすかった。300m程登って風が避けれそうな場所で一息ついた。ネットが繋がったので、扇沢から針ノ木岳に向かっているだろう友人の動向を確認すると…まさかの蓮華岳に向かっている事が判明した。元々は9:10をリミットに蓮華岳頂上を出発。と約束していたが、昨日の進み具合では不可能と判断して針ノ木付近で落ち合えたらラッキーと変更していたのだ。時計は8:40ギリギリ間に合うかも!と急いで出発。残り100m程で頂上に友人を発見!彼女も私たちを見つけていて写真を撮ってくれていた。蓮華岳頂上で無事会う事が出来た。最高の時間を頂上でしばらく過ごした。




●蓮華岳-針ノ木岳(9座目)
友人はハイペースで登って来たし、私たちはヘロヘロ。針ノ木はもういいかな。とか思ってたが、小屋についたら元気な友人に丸め込まれる(笑)サコッシュだけで飲み物は友人が持ってくれた。あんな高い所まで行くのかぁ…と思っていたが手前のピークは巻く。あれれ?意外と近い!友人と3日間の話を色々としていたらあっていう間に頂上についた。頂上で休憩をしていたら雲も抜けて写真が止まらない。ここでものんびり過ごしてお腹いっぱい。


●針ノ木岳-扇沢
ザレた急登をジグザグ降りて、2日間見てない沢を何度も越える。高巻きコースとやらで左へ左へとトラバース。途中鎖場で急な岩場を降りたり、枯れて大きく崩れた沢を越えたり…とにかく長い。最後の200mは全然降りない。ブレーキが利かない足では少しの段差も一苦労。ハイペースな2人に終始置いて行かれながらヨボヨボと無事下山した。


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●扇沢-七倉
扇沢から入山した友人の車で回送してもらった。
感想
元々私と森さんは3日間で、友人が日帰りで参加しても楽しんで貰える山行を計画した。会で募集したメンバーは全員不参加となり残念だったが、ヤマレコのいまココを利用して、友人と頂上で会う事が出来て2座も一緒に活動出来た上に、車の回送までしてもらえて、色々が上手くいって良かったと思う。
一般登山道なので手入れは良くしてもらっているルートではあるが、想像していた以上に崩れた部分は悪く緊張して歩く事への疲労は多かった。
それでも最近コンスタントに歩いているお陰で翌日に疲労が残る事は無く、毎日朝は元気に歩き出す事が出来た。
登り降りが多いので荷物は極力減らしたが、2日目の朝はテントが凍る程寒かったので防寒着はしっかりと用意した。それでも15㎏はいかなかっただろう。それも今回大きくへたばる事なく歩けれた理由かもしれない。
何よりも稜線は比較的ガスが抜けやすくて、先週歩いた富士山、槍の奥には先月歩いた明神、前穂に励まされ、餓鬼~燕、水晶~赤牛、薬師~立山~劔、針ノ木~鹿島槍~白馬、妙高辺りまで、本当に絶景の中歩く事ができた。
とは言え止まらないと見られなかったので、次は足元じゃなく遠くを見ながら歩けれる平和な山にでも登りたいな。
