221003-05_秋の槍ヶ岳北鎌尾根

  • 北アルプス
  • 令和4年10月3日~10月5日
  • N田(CL)、T村(記録)

行動履歴

  • 10/3 上高地(6:40)ー水俣乗越(12:30)ー北鎌沢取付(14:00)ー北鎌のコル(17:00)
  • 10/4 北鎌のコル(6:00)ー独標(8:30)ー槍ヶ岳P(11:50)ー横尾(17:00)
  • 10/5 横尾ー上高地

一日目 

 あかんだな駐車場から臨時バスで少し早く上高地入りする。上高地からはおよそ6時間で水俣乗越に到着、ここで一般登山道からバリエーションルートとなる。下りは急でガレていてかなり歩きにくかった。(個人的にはこの下りが全行程のなかで一番ストレスだった。)北鎌沢の取りつきから北鎌沢右股を上がる。途中、水が流れているため水の補給は十分に行える。最後のあたりルートが分かりにくくなるが、どうしなくても北鎌のコル付近には出る。およそ3時間で北鎌のコルに到着する。

二日目

 朝方、思ったより風がないかと思いきや、稜線に出るなり水分を十分に含んだ強風が西から吹き付け、体とメンタルを持ってかれそうになる。防風防水の手袋が有効であった。2時間半ほどで独標に到着する。ルートは基本的に尾根沿いを選べばいいが、巻き道もあるようだ。まあ、バリエーションなので道はあるようでないようなものである。依然として強風が吹きつけるが、時たま雲が切れると遠くに展望が開ける。槍の穂先に近づくと岩登り要素が強くなるが、難所のチムニーでも3級ほどだろうか。積雪期は3ピッチほどロープを出したが、今回はその必要性は感じなかった。槍ヶ岳には12時30分に到着する。頂上には女性が一人いるのみだった。風が強いので早々に槍ヶ岳山荘まで下る。ラーメンを食べて温まり、下山を開始する。横尾に着いたのは17時頃であった。

三日目

 横尾から上高地へ。バスターミナルから大正池まで歩き、3月の霞沢岳の現場へ。北鎌尾根完登の報告をする。

感想

 天気が悪くなっていくなか、巻き巻きの行動となった。結果、「ここまで行けたらいいかな。」と思っていたところまで行くことができ順調な山行となった。北鎌尾根は登攀的要素はあまりなく、しっかり行動し続けることができれば大丈夫だと思う。ただ、行動し続けるためには、体力や判断力、気象状況への対応力等、準備段階からの総合力が必要ということだ。

 北鎌はフミさんがかねがね行きたがっていた場所だったらしい。それを叶えるという意味合いもある山行であり、それだけに絶対に事故を起こさないという思いは強かった。そして、無事に言ってこれたことを報告できてよかった。

 山で事故を起こさないこと。上高地へ行ったらあの場所を訪れること。この二つはMUSTである。

221003-05_秋の槍ヶ岳北鎌尾根” への2件のフィードバック

  1. 踏破出来たのはパーティの力だと言ってもらえたの嬉しかったありがとう!
    ふみさんの熱意も含めて、やはり3人で登った感あるよね!
    誰も見てないかもだけど私の動画リンクしときまーすhttps://youtu.be/SvxC7UMl5r4

    1. 登山の成功は、個人の力ではなくパーティーの力量
      逆に、失敗も誰かの責任ではなくパーティーの力量
      そして、事故もまた、そのパーティーのもの…
      僕はそのように考えています。

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