240309-10_春の雪訓

日時2024年3月9日 ~ 10日
山域両白山地 野伏ヶ岳
参加者K田、Y本(哲)、N澤、A立、N田、T中、I垣、N原、I村、Y本(博)、M

日程

3月9日豊田東IC(5:00)==白鳥IC(7:15)==ファミリーマート白鳥バイパス店==道の駅白山文化の里長滝(7:30)==白山中居神社P(8:30)
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白山中居神社P(8:45)--和田山牧場TS(12:00)宿泊
3月10日和田山牧場TS(12:30)--白山中居神社P(13:30)
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白山中居神社P(15:00)==かみほの湯(15:30)==白鳥IC==豊田東IC

日誌

温暖化か暖冬の影響か例年より雪も少なく雪訓前の異常な暖かさで、雪訓なのに雪がないのではないか?と心配していたのにも関わらず、恵みの雪!前日から降り始めた雪のおかげで十分な積雪量でスタートを切れました。

今回はスキー隊と歩き隊はスノーシュー・ワカン・つぼと各々の判断で。雪降る中の山行ではあったものの、風は強くなく、無事テントサイトまで予定通り進めました。

和田山牧場跡を宿泊地として、風向きや、雪崩れリスクの少ないエリアに6Pテント2張、ソロテント、ツェルト、トイレ2ヶ所の整地を行い、積雪後のため柔らかい雪をとにかく掘って、硬い部分に来たらスノーソーで雪を切り出し塀を作りました。

テントを張った後は、アバランチギアの使い訓練を行いました。ビーコンを使い、埋まったビーコンを探しだし、プローブで見つけて、スコップで掘り起こす。ビーコンの使い方も闇雲に探せばいいというわけではなく、きちんとした捜索方法でないといけないということもあり定期的に訓練していきたい。

1日目の雪訓を終えて、雪からの水作りから食当さんの美味しい食事で乾杯。山のこと、山じゃないことを語らい、外は雪で寒いのにテントの中は暖かくて、いつもとても楽しい時間です。気付けばぐっすり眠り、朝。前回の八ヶ岳でもそうでしたが、雪なのにこのペラペラのテントの中でなぜに全然寒くないのか。不思議でしょうがない。朝ごはんもしっかり食べて、訓練2日目です。

2日目は、山頂に行くことは辞めてテントサイトからすぐ近くの斜面にて滑落停止訓練、弱層テスト、雪洞作成を実施しました。スキー隊はフワッフワの深雪を気持ちよさそうに滑って、雪山新人はラッセル方法を教えてもらい、先輩方は弱層テストのための1〜2m四方の巨大なスペースを掘り出してくれました。

滑落停止訓練は雪がフカフカのせいか全然滑らず、ハードシェルの効果を存分に実感しました。次回は滑りそうなアウターを着て練習してみたいです。弱層テストのための層の観察、雪の結晶の観察、ここ最近の気温と天候や着雪情報を組み合わせて雪の層を見ていると本当に雪の層に情報がたくさん表れていて、初めてこんなにも雪を観察し、とても勉強になりました。

雪洞は縦と横の2種を掘り出し、テントの整地、弱層テストといい、雪山はとにかく掘って掘って掘りまくるんだなぁと。埋没体験もして、プローブで模擬捜査して2日目は雪とたくさん戯れることができました。

訓練が終わる頃には青空も見えて、野伏ヶ岳の山頂を拝むこともできました。テントを撤収し、歩き隊とスキー隊に分かれて下山です。

下山後、駐車場の雪は解けてしまっており、タイミングよく2日間恵まれた雪の中で雪訓が行えた事に感無量です。お風呂で温まり、帰路の着きました。

感想

念願の雪訓。5年前に雪崩れに巻き込まれ、それ以来、多少なりとトラウマで雪山にしっかりと行くことができず、「雪山とちゃんと向き合うため」山岳会に入会したのかもしれない自身にとっては雪訓はとっても楽しみにしていた山行でした。本来なら荒天は不安になるところも、雪訓だけとあって、恵みの雪!ラッセル方法、雪のテント泊、雪洞造り、アバランチギアの使い方、滑落停止、埋没体験、弱層・雪の観察、雪崩れリスクに関してetc etcたくさんの事を学び経験させていただきました。引き続き経験し、訓練を重ねて、ワンミスアウトになりかねない雪山でのリスクを限りなく減らして、来冬は少しづつ雪山にチャレンジしていきたい。

知識や技術を共有して頂いた先輩方、ありがとうございました。また宜しくお願いします。

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